12.的中
何となく、こうではないかと思ったことが当たること。
的中率、高いほうですか?
勘のいい人は的中率も高いですね。
あまり高くない人は、あの人は勘がいいから、で済ませようとします。
でも。
的中率、高いほうがいいと思いませんか?
的中率の公式。
これ試験に出ます。
(的中率)=(予測した事象の正答数)/(予測した事象の数) × 100
あたりまえですね。
では、正答数を上げるにはどうしたらいいのでしょう。
そもそも正答とはどういうことでしょうか。
事象があったとして、その事象と全く100%一致すればそれは正答です。
では、部分的に当たった場合にはどうなるでしょうか。
事象:「AとBはつきあっている」
これにたいして。
「付き合ってるんじゃないかと思っていた」は100%一致。
「怪しいと思っていた」レベルでは?
「Aは確実にBを好きだと思っていた」であったら?
これを正答に含めるかどうかは個人差でしょう。
ところで、「怪しい」「AはBが好き」というのは、それぞれ二人の雰囲気やAのBに対する仕草などから導かれたものです。
となれば、その様子をもっと深く観察していれば「怪しい」は「確かにそうだ」に、「AはBが好き」は「BもAが好き」に発展する可能性があるのです。
そう。
とどのつまり、「予測が当たる」とは「よりしっかりと観察しその事象に対する見解を深める」ことに他ならないのです。
人間関係の例を出しましたが、他にもいろいろ応用が出来ます。
自分の例で恐縮ですが、本屋で本を購入する時。
タイトルや著者名を見なくても自分の好みの本を選べます。
「なんとなく惹かれた」という気持ちで手を伸ばした本が、面白かったり私の必要としていることについて詳しかったりします。
これ、一種の「的中」です。
彩紋の場合、昔から本が好きでした。
冊数も多く読みましたし、ジャンルもかなり広く読んでいます。
内容も、きっかり覚えています。
本に対する経験値は、同年代の殆どは問題にならないレベルだと自負しています。
だから、本で失敗することは殆どないのです。
「本に対する観察が十分に出来ており、本に対する見解は深まっている」ために、本に関係する的中率が尋常ではないのです。
だから。
勘を高めたい。的中率を上げたい。
そう思っているものがあるのであれば、まずはその分野に対する経験値を上げることです。
そうすれば、おのずと的中率も上がっていくことでしょう。
20070305 Takami Simon
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