14.天体

星を見上げる時に、星座のことや星のことを解説する人。
すごいですね。

彩紋には全くわかりません。
もちろん小学校や中学校で習った、知識としての星座はあります。
でも実際に夜空を見上げた時にその星を探すことが出来ません。
だから、そういうことがわかる人は凄いな、と思います。

人にとって宇宙は永遠の憧れの存在なのかもしれません。

太古の昔から、21世紀まで。
人が夜空を見上げる時、そこには星が瞬いていました。

自分が居るところも星であるとは気付かずに、その美しい光に思いを馳せたのです。

人はいつもそうなのかもしれません。

足元の光には気付かずに遠くの光だけ求めているのです。

気がついたときには、直ぐ傍にあったはずの光も失われてしまうのかも……

幸せ。
身近にあるときには感じにくいものかもしれませんね。

友達。
卒業してから気付く。

先輩。
会えなくなってから気付く。

恋人。
別れてから気付く。

どれだけ、その人を愛していたのかを。
どれだけ、その人に愛されていたのかを。
どれだけ、その人に支えられていたのかを。

その人のいない毎日。

常に隣にいてくれたあの日々は
今となっては星より遠い存在……。

20070307 Takami Simon

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