ほおづえついて(by:春羽伺剣)

窓枠に肘を乗せて
退屈の溢れてるグラウンドを
グラウンドの向こうのビル街を
ビル街の向こうの山々を
思い描き、見る。

その山々の頭上に広がる
高く広い空を、見る。

太陽を
木々を
人々を
見る。

見る。

何度も
何度も
何度も
何度も

繰り返し、見る。

どんなにずっと見ていても
誰も私に気付かない。

 

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