キラキラヒカル(by:春羽伺剣)
花火が散るように
ぱっと目の前が明るくなって
色とりどりの火の粉が
キラキラ光りながら
地面に降り注いでいた。
それは遠くの空のことで
私にはあまり
実感が湧いていなかったから
ああ、綺麗だな
と見つめていた。
思わず楽しくなって
私は火の粉を
追いかけたくなって
走り出して
火の粉を探した。
今度は目の前
すぐ目の前が
花火のように
ぱっと
明るくなった。
急に周りが騒がしくなって
急に周りが静かになって
花火は闇に飲まれていって
私は血溜まりに埋もれていって
火は、消えた。
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