恋心(by:春羽伺剣)

 

この手を離したくなくて
ぎゅっと、強く握り締めた。

待って、の一言が言えなくて
握り締めた手、離れていった。

あれから、貴方の面影を追いかけ続けて
一体どれくらいの時間が流れただろう。

心のときめきも
貴方の声も
もうすっかり忘れてしまった。

それでも私はまだ待っている。
貴方が私のところへ、帰って来てくれる日を。

いつか、この身体が朽ち果てても
私は此処で待ち続けてます。

 

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