ちょっとだけ傷ついた(by:春羽伺剣)

 

「さようなら」

僕から切り出した話。
もう一緒には居られないと、
別れを告げた日。

「さようなら」

君は瞳に涙を滲ませて笑った。
僕と君の最後の日。


偶然交差点で擦違った君の長い黒髪から、
知らないコロンの香りがした。

 

戻る

 





(C)Copyright, All Rights Reserved, Ishindenshin, 2003-