Evil Junction
         (by:作詞:彩紋任伺)

 

人間は顔じゃない なんていうけど
結局のところきっかけは顔だったりする
性格のいい絶世のブスと
性格の悪い絶世の美女じゃ
たぶん男は美女を選ぶね

君もそうだね 性格悪い美女
だまって立ってればとても美しいのに
歪んだハート 醜い言葉
薔薇の棘なんて言ったら薔薇が怒るよ

でも綺麗なんだ
夕日に透ける長い髪も
夜の闇に浮き立つ腕も
夜明けの海のような瞳も
みんな みんな 

だから
本性知ってる今でも君を忘れられない
あんな酷い振り方されても
君を責められない僕がいる

夜中の緊急連絡 仲間内めぐる
君が事故で死んだって短い文章
何かの冗談だろうって思ったのに
必死でバイク 行き先は病院
途中の「魔の交差点」警察が居るね

君はそうだね 性格悪い美女
最後の最後まで注目を浴びないと
気がすまない 女王体質
薔薇気質なんて言ったら薔薇が怒るよ

でも綺麗なんだ
血まみれの長い髪も
逆方向に曲がった腕も
もう何も映さない瞳も
みんな みんな

だから
こんなになった今でも君を愛してる
こんな惨い死に顔されても
君が綺麗に見える僕がいる

だから
誰にも見つからないように君の体を抱えて
夜中の道をバイクで駆け抜ける
このまま走れば二時間後には冬に行った山につくよ

そうしたら
誰にも見つからないように君の体を埋めて
氷の中で眠らせてあげる

君の美しさが永遠に続くように
君を僕が独り占めできるように
ようやく君は僕の愛を受け入れる従順で無口なお姫様

追いかけてくる赤い光 僕らを引き裂く悪魔の予感
メーター振り切って必死で逃げる
悲鳴とタイヤのきしむ音
急に体が軽くなった

薄れゆく意識 横には美しい君
見覚えのある場所
そうだ
ここは「魔の交差点」……

 

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