光(by:春羽伺剣)
緑の丘に光が灯る。
新月の夜に 星の光。
手を伸せば 届きそうなくらい、
近い、近いトコロにある光。
だけど遠くて届かない。
丘に転がり 空を見る。
月がなくても 明るい空。
降るような星の中、
遠い街を 見つめる貴方。
私を振り向き 淋しい笑顔。
空に還っていく光。
月のない空に 溶け込んでいく。
薄く淡く輝いて、
一人で消えていく光。
届くはずない遠い空。
緑の丘に日が昇る。
眩しく光る 白い雲。
跡にも残らぬ闇の中、
消えていった一つの光。
二度と会えない あの光。
戻る