死詩−しうた−(by:彩紋任伺)

 

風が激しく吹雪いている。
しかし、それにももう慣れてしまった。
さっきまで感じていた、突き刺さるような寒さも、今ではむしろ心地よくある。
眠ってはいけない
眠ってはいけない
そう何者かに呼びかけられたような気がしたが、
私はこの快感に抗えず、そっと目を閉じ、そのまま深い眠りについた。

 

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